こんにちは、スタッフのnanaです。
前回は和柄についてお話しさせていただきました。今回はオリンピックのエンブレムに採用され注目を集める市松模様の事。調べてみました。
日本古来の伝統的な和柄の中でも有名なもののひとつである市松模様は、古くは平安時代の絵巻物
果てはなんと古墳時代の埴輪(はにわ)の一部にも確認されています。
この模様が現在の市松模様と呼ばれるようになったのは、具体的には江戸時代、1741年に歌舞伎役者
初代・佐野川市松(さのがわ・いちまつ)が舞台でこの模様の衣装を身にまとい、大変良い演技をしたことで
一躍人気となり、「市松の模様」として主に女性たちの間で大流行したのがきっかけです。
市松とは人の名前であり、模様そのものに由来した名前ではなかっんですねぇ。
では、「市松」の前は何と呼ばれていたのでしょうか?
この模様は「霰(あられ)」や「石畳」などと呼ばれていました。
非常にシンプルなこの柄は、まるで途切れることなく遥か先まで続いてゆく石畳になぞらえて
日本では古来より繁栄の象徴として古くから愛されてきました。
布はもちろん、小物や建築に至るまで日本のあちこちに見ることが出来ます。
先々までの繁栄を祈って、日本人が大切にしてきたこの柄。市松は東京オリンピックのエンブレムにふさわしですね!
最後までお読みいただきありがとうございました。