木の年輪は薄い色の輪と濃い色の輪が交互に現れることで、年輪として私たちに見えています。
身近にあるスギやマツなどの針葉樹の年輪を拡大してみるとパイプ状の細胞でできていることがわかります。
色の薄い部分は早材と呼ばれ太くて薄い壁の細胞でできています。
また、色の濃い部分は晩材と呼ばれ細くて厚い壁の細胞からできています。
早材はすき間があいてるので薄い色に。晩材は詰まっているので濃い色に見えます。
つまり、細胞の大きさの違いが年輪になって現れています。
年輪をつくる細胞は、樹皮の下にある形成層という分裂組織でつくられています。
樹皮の下のヌルヌルしている部分が形成層になります。木の細胞は外側に新しく成長していくので、外側の年輪ほど新しいです。
早材は春につくられ、晩材は夏から秋にかけてつくられます。冬の間は成長していません。
ですから、早材と晩材一組で1年の年輪ができています。
年輪をよく見ると広い年や狭い年があり、早材や晩材の幅も年により
違いがあります。
この違いは年輪が出来た時の気候条件の反映で年輪を見て昔の気候の変化を知ることが出来るそうです。
必ず毎1層ずつできる年輪。数百年生きている木は今も気候の変化を記録しつづけています。