こんにちは、白谷工房スタッフのnanaです。
今回は松やにについて調べてみました。
松やには松脂(しょうし)とも呼ばれるマツ科マツ属の木から分泌される天然樹脂のこで
主に夏場の成長期に、幹の表面に刃物でV字型または溝型の傷をつけ、しみ出したものを碗、缶、ポリ袋などで採取します。
その用途は広く主にインキ用樹脂、合成ゴム用乳化剤、製紙用ロジンサイズ剤(にじみ止め)、接着・粘着剤、香料、食品添加物、医薬原料に使用されています。
他にもヴァイオリンの弓に塗布するため使われています。ヴァイオリンの弓は馬の尻尾の毛が使用されていますが、それだけでは弦との間の摩擦係数が極めて小さいため小さな音しか出せないので、固形化した松脂またはロジンを塗布して摩擦係数が大きくし音が出やすくさせているそうです。
スポーツの場でも欠かせない松やには手などの滑り止めに用いています。
例えば、固形の状態では野球のロジンバッグ、粘度を保った状態では屋内外のハンドボールにおいてボールを握りやすくする滑り止めなどで、バレエにおいてはフロアに対する足先の滑り止めとして、固形松脂を粉状に砕いてトウシューズに付着させています。
ボクシングでもキャンバスでのスリップ防止のためリング下(赤・青コーナーの付近)に粉状の松脂が入った箱が設置されており、リングイン前にリングシューズへ付着させているそうです。
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