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2021.12.23

絵本 ちいさなもみのき

絵本 ちいさなもみのき

こんにちは、白谷工房スタッフのAikaです。

私は白谷工房の仕事の他に、本に携わる仕事をしていて、絵本が大好きです。

絵本は子どもが読むものというイメージがあるかもしれませんが、そんなことはありませんよ。

手軽に読めてちょっとした癒しにもなりますし、

子どもの頃読んでいた絵本を大人になってから読むと、新たな発見があり楽しいです。

というわけで、今回は木がでてくる絵本を紹介します☆

 

(※以下ネタバレを含みます)

 

『ちいさなもみのき』

(マーガレット・ワイズ・ブラウン 作、バーバラ・クーニー 絵、かみじょうゆみこ 訳)

ある日、森のはずれの大きな木々から少し離れたところに、もみの木の種が落ちました。

種は芽を出し、春夏秋冬が過ぎていきます。

小さなもみの木は、自分が小さくて森から離れて立っているのを、寂しく感じていました。

7回目の冬が来た時、そんなもみの木のもとに1人の男の人がやってきます。

男の人はこう言います。

「ちいさすぎもせず おおきすぎもせず

かたすぎもせず やわらかすぎもせず

きれいな みどりの ちいさなもみのき

わたしのむすこに ぴったりだ

つよく いっしょに のびていくんだ」

そして、男の人はシャベルで丁寧にもみの木の周りを掘り、

根っこごと麻袋に入れて家に持ち帰ります。

「おまえは これから、すばらしいおいわいに いくんだよ。

みんなと いっしょに おいわいをするんだ。

そして、はるがきたら、おまえを みつけたところへつれていって、

また うえてやるからな。」

家で待っていたのは、小さな男の子でした。

男の子は足が悪く、一度も森へ行ったことがありません。

いつも、窓から見える森を眺めては、自分のそばに来てくれる

生きた緑の木がほしいと思っていたのです。

そんな男の子の家にやってきたもみの木は、男の子やお友だちの手により、

素敵なクリスマスツリーになり、男の子と一緒に冬を過ごしました。

そして、春になるとまたもとの場所に返されます。

そしてまた冬が来て…。

 

 

小さな男の子ともみの木が心を通わせていくさまに、心が温かくなる物語です。

色数を抑えた繊細な絵と、もみの木の鮮やかな緑色が印象的です。

ちなみに代表の中村さん曰く、もみの木は硬いところと柔らかいところの差が激しく、

加工が難しいそうです…。

 

今年のクリスマスは、素敵な絵本を開いてほっこりしてみてはいかがでしょうか。

それではみなさま、メリークリスマス!!

そして、よいお年をお迎えください。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

白谷工房では寄木細工による
アクセサリーなどの販売をしています。