こんにちは、白谷工房スタッフのnanaです。
日南町は山に囲まれた木々の美しい町です。今は多くの木々が葉を落とし美しい緑の山を見ることはできませんが
雪が降れば枝に雪の花が咲くことでしょう。と、楽しみにしていますが。今年は例年より雪が少ないように感じます。
いつもは雪の下に隠れてしまう冬の山を見てみると、倒れて腐っている木が。よく見ると皮の中は空っぽに…。
なぜ木の皮は腐らずに残っているのか、今回は樹皮について調べてみました。
樹皮の重要な役割は大きく分けて3つ。
1.菌や虫など外敵の侵入を防止する。
2.水分の蒸発など乾燥を防ぐ。(水分の浸透防止も)
3.温度変化の緩和。(直射日光の熱を遮断)
【一般的に樹皮とは「形成層から外側にある全ての組織を一括して樹皮」とされています】
【さらに樹皮は、内樹皮と外樹皮に分けられます】
内樹皮は、形成層の細胞分裂で作られた師部(二次師部)で、柔細胞など多くの細胞が生きており、光合成生産物を通導する役割を持っています。
簡単に言うと、内樹皮には生きた細胞があって、光合成で生産した養分を運ぶという役割を担っているということです。
一方、外樹皮には生きた細胞がなく、次々と剥がれていきます。
外樹皮は生きた細胞と切り離されており、樹木内部を守るため、外界から保護するという重要な役割を担っています。
樹木の内部(木材となる部分、木部)は、菌が定着すると繁殖し、やがて腐ります。
木部が腐り内部が空洞化して樹木の強度が低下すれば台風などに弱くなります。
このような問題が発生しないよう、「樹皮」は腐朽菌から樹木の内部を守るため傷がつくと、樹皮がそれを覆い
保護します。なので、樹皮は木材のように腐らないそうです。
最後までお読みいただきありがとうございました。